フードビジネスコンサルティング “ユニワークス” スタッフ紹介よくあるご質問お問合せ

ユニワークスは飲食に係わる様々な分野のプロによる
総合的なサービスを提供します。


特集



早いもので12月。"2006年10大ニュース"や"2006年総決算"などの言葉を耳にする季節になりました。
さて、スイーツの世界は2006年どのような傾向だったのでしょうか?今年の振り返りをしながら、2007年に向けてのキーワードを探してみましょう。

トレンドは「高級チョコレート」

チョコレート

 「ショコラティエ」と言われるチョコレート専門店の出店が目立ったのが2006年の特徴です。
日本の職人さんのみならず、フランスから沢山のチョコレート専門店が出店しています。少し前までは「チョコレート専門店」など日本では珍しいものでしたが、「ショコラティエ」と言う言葉も一般に定着し、カカオ風味の強い個性的なチョコレートが売られるようになりました。
専門店の特徴は何と言ってもその店の独自性です。

 一粒ずつのチョコレートをフランスでは「ボンボン オ ショコラ」と言いますが、センターといわれる中身とシェルという外側のコーティングチョコに工夫を凝らし、そのバランスやハーモニーを楽しみます。
センターに使われるのはフルーツのピュレやシャンパン等のアルコール類、アーモンドなどのナッツ類やこれらをペースト状にしたプラリネです。これらをベースになるチョコレートに混ぜ合わせて「ガナッシュ」にしてセンターに使いますが、それらをトロリと流れ出してくるほど柔らかくしたり、噛んだとたんに強い風味を感じるようにするなど、技法的にも難しく、またそれだけ美味しく個性的なチョコレートに仕上げています。
フランスではシェルの部分が薄ければ薄いほど美味しいものという価値観があるので、より製造は難しく、柔らかいセンターを薄いチョコレートの中に入れるのは、「食品科学」に基づいた製造過程が必要になります。

 作り方だけでなくカカオの産地や品種にも各店のこだわりがみえた2006年。一般的なガーナ産カカオやブラジルのものではなく、よりチョコレート風味の強いエクアドル産やベネズエラ産に人気が集まりました。
これらは生産量が少なめで、稀少価値の高いものです。手に入れにくいものほど手に入れたくなるという人間の欲求をうまく刺激して売れています。板チョコに多い傾向です。
最近では産地に留まらず品種まで問われるようになりました。口に入れた途端に溶け出し、何とも言えない香りがたつ「クリオロ種」。大手メーカーをあなどることなかれ、このような品種を使った商品をラインナップしています。これらはワンランク上の「ご褒美チョコ」にふさわしいもの。
あるいは、最近生産量の増えた東南アジア産のカカオ。かなりインパクトの強い風味で、「チョコレートってこんなに奥深いものなのか...」と思わせます。これらは様々なうんちくと、洒落たラッピングを施されジュエリーショップのようなショーケースに並べられ、専門店では提供されています。

主力購買層は女性「自分へのご褒美」
 こうした専門店の主力購買層はやはり女性です。素敵なラッピングをされた高級なチョコレート2〜3粒。プレゼントよりも「自分へのご褒美」として購入されるお客さまが多くなったのも2006年の傾向と言えるでしょうか。
これまでのバレンタイン「本命・チョコ」から、日常の中の小さな贅沢へとそのニーズは拡大しています。
よく頑張ったご褒美、プチセレブ気分を味わう等、理由は様々に付けられていますが、日常の様々なストレス解消というのもひとつの要因とも考えられます。
チョコレートには脳内ハッピー物質を増加させる「フェニルエチルアミン」が含まれています。
この「フェニルエチルアミン」は人がイライラした時に鎮痛効果があると言われます。イライラした時や疲れてホッとしたい時などにチョコレートが欲しくなるのはそのためです。
女性たちは本能的にその効果について察知しているようです。そもそも女性が食品を選ぶときは、体の欲求、疲労度合いなどにとても正直。明確な理由は説明できなくても、何となく食べたい、無性に食べたいといった生理的な部分が多いように思います。
女性の本能恐るべし...

スイーツの世界も「健康志向」

チョコレート

 「お菓子」市場全体を見たときに、需要自体は確実に減少傾向にあります。その一番の原因は、広い意味での健康志向。
太っているわけではないのに、自分を「肥満」だと思っている人がたくさんいます。カリスマ店員のように、エビちゃんのようにスリムに...「美と健康のためにダイエット」「カロリーを控えて、スリムになりたい」という女性が増えているのです。
カロリーの高いお菓子は、ダイエットの大敵。ケーキはもちろん、キャンディーやポテトチップス、もちろんチョコレートも量に比べてカロリーは高い食品です。そんなわけで需要を支える若い女性は、実際のところ注意を要する「肥満」ではなくても、お菓子を避ける傾向にあります。
さらにその下の中高生世代になると、化粧品代や携帯電話の料金を払うためにその他の消費を減らしているというのも、昨今の需要減少の原因のひとつにあげられるでしょう。
乙女の「花より団子」は古き良き昭和の時代のお話のようです。
若い女性だけではありません。中高年女性もメタボリックシンドリームや生活習慣病等と言う言葉に反応し、高脂血症や高血圧につながる「肥満」を目の敵にしています。

 そこで登場したのが「健康志向のチョコレート」です。
コンビニに行くとよく分かるのですが、従来のものよりカカオ分の多い苦めのチョコレートのラインナップが目立ちます。苦み成分であるカカオポリフェノールが女性たちの様々な心配事を解決してくれるというようなポジショニングです。
ダイエット、疲労回復、集中力の持続、ミネラルバランスの回復など、女性が飛びつくような健康志向がその効能としてうたわれています。
これらは決してご褒美にはなりませんが、チョコレートを口にする罪悪感、太ってしまうのではないか?ニキビや吹き出物ができて肌が荒れるのではないか?といった心配事に「大丈夫、チョコレートは生理機能を活性化して健康にしてくれるよ」とささやき、心理的に抵抗してくれるわけです。
確かにカカオポリフェノールは健康に有効です。しかしそれは1粒/日といった量の話です。実際には、カカオ分の多いチョコレートは、従来のチョコレートよりカロリーは高いのです。
しかし、どのくらい食べるかは人の裁量ですから、大手メーカーは健康志向やサプリメント効果を大きく前面に出して、カカオ含有量の多い板チョコなどをアッパー価格で販売しています。

日本人の嗜好
 今までチョコレートはシンプルにチョコレートというだけで好まれていました。甘く柔らかく、子供と女性の食べ物です。元来はミルクチョコが日本人の好み=嗜好にマッチするのです。
それでは何故これらがビター味に変化してきているのでしょうか?味覚の変化というより時代の変化、健康志向によるものでしょう。
実際のところ身近な人たちに好みを聞けば、ロッテのガーナミルクチョコ、トップスのチョコレートケーキと答えが返ってきます。ビターチョコはチョコレートを食べる罪悪感を軽減する手段として、採用されているものなのだと思います。
定番のチョコレートケーキをおくのであれば、ミルクチョコ系のややクラシックなものの方が、確実な需要を見込めるでしょう。

スイーツの中心地 フランスの変化
 今年もパリで「サロン ド ショコラ」が開催されました。10月29日〜11月1日の3日間、場所はポルト ド ベルサイユです。
今回で12回目となるこの世界最大のチョコレート見本市は、130のブースをかまえ世界各国のチョコレートメーカーによる出店、チョコレートで作ったドレスのファッションショー、講習会・講演会、チョコレートアートのコンクール等、多彩な催し物で賑わうイベントです。
しかし何といっても今回の特徴は、子供用のイベント。
ヨーロッパにおいてチョコレートは大人の食べ物。パーティーの手みやげはチョコレートが定番ですし、食後にちょっと一粒など日常において大人が楽しむものとされています。
そんな文化の中心地フランスにおいて、子供をターゲットにしたチョコレートのイベントが開かれるというのは、いかにチョコレートの消費が減っているかの現れではないでしょうか?
未来の消費者を育てていくのも、メーカーにとっては大切な営業活動です。フランスにおいても少子化や健康志向によるお菓子離れが進んでいるのかもしれません。
ワインもフランス国内の消費量が減っています。フランスを代表する「食」が時代とともに変化してきているのでしょう。

2007年のスイーツ
 フランスではターゲットではなかった子供を視野に入れはじめ、日本では過去と違う製品に活路を見出しています。 
需要を掘り起こすためには、いろいろな実験的方法を試してみなければなりません。
業界としては来年も多くの新製品、トレンドとしての健康志向をコンセプトにした商品を発売してくることが予想されます。
専門店対策として少量高品質で価格を抑えた商品もさらに品揃えを強化してくるでしょう。
しかし、大手メーカーやコンビニと同質競争をすることは、個人店には得策ではありません。
個人店の強み、それは地域のターゲットをしっかりつかむことです。たとえ、ビターチョコがトレンドであっても、ミルクチョコケーキを出し続ける。これこそが個人店の強みです。
ターゲットの本質や根元的な嗜好傾向、ここならではの安心感のある商品、それらを切り捨てずに守り続けることが、必ずやお客さまの信頼、ロイヤルティー、リピートを獲得できる"秘策"と考えます。
トリュフチョコレート
(文/井田ようこ)








user-pic ショッププロデュース
お客さまをひきつける店づくりあれこれ
プランナー  佐藤朋子
最新号:2009年-ヒット業態考-
user-pic プロモーション
集客力アップに効くプロモーション
WEBデザイナー  鈴木弘伸
最新号:集客力サポートWeb販促
user-pic ショップデザイン
繁盛店づくり考
一級建築士  石井寿人
最新号:飲食店の家具選び
user-pic オペレーション
飲食店多事相談
再建引受人  加藤良介
最新号:不況下、繁盛するレストランとは?
user-pic マーケティング
マニュアライズ
制作ディレクター  村上睦美
最新号:春メニューレポート2009









更新履歴

PR

飲食店向け業務用クリーニングとリネンサプライ

クオカ/cuoca

広告掲載について


注目の飲食店





メンバー募集お問合せプライバシーポリシーサイトのご利用にあたって障害情報

Copyright (C) 2010 uni works All Rights Reserved. Produced by ailedesign.IncTokyoBeauty